結婚までの期間

「百年前の俺もトワも、二人とも結婚したって聞いたから俺も報告しようと思うんだけどさ」
「何ですか息吹の勇者」
「どうしたんだよブレ」
「俺、ついにナマエさんと結婚したんだ!」
「……おめでとうございます」
「おー。やっとか。良かったな!」
「恋人になってから五年以上かかったけど、やっと結婚できたんだよ!もっと祝って!」
「……おめでとうございます」
「やったなブレ!おめでとう!」
「ありがとう二人とも。百年前の俺は二回目も全く同じ調子だったな。ところで二人は二人の『ナマエ』と結婚するまでどのぐらいかかった?」
「俺は結局……出会ってから一年ぐらいかな」
「一日です」
「「……え?」」
「正確には陛下に婚姻の許可を得るための移動期間などあったので、婚姻が成立するのに二ヶ月かかりましたが」
「な、何だそれ!羨ましいっ!おい!百年前の俺、どんな手を使って説得したんだ!」
「説得もなにも……ナマエから結婚してほしいと言われたことなので」
「出会ったその日にか?すげぇな。百年前のブレは」
「まぁ……事情があっての結婚でしたが、早いうちにナマエと夫婦になれて良かったです」
「そ、そっか。俺も早く結婚したかったなぁ……。だけどその部分だけは譲ってくれなかったんだよね。結婚すれば安心ってわけじゃなくて、そこから始まるわけだけど、ナマエさんは俺が何時でも手を離せるようにって思ってたみたいでさ」
「あー……確かに、ブレのナマエはそういうところあったかも」
「それで……その頑なだったナマエさんをどうやって説得したんですか?」
「最終的には強引に迫った。ゼルダ姫からの『まだですか?』の笑顔もちょっと迫力があったしね」
「ナマエさん、結構押しに弱いところありますよね」
「そうだな。普段は割と強気なところもあるけど、迫った時に真っ赤になって目が潤むのが可愛いよな」
「トワが捕食者の目になってる」
「ケ(ダ)モノですね」
「ンだよ!ブレはオープンすぎるし、お前はむっつりだろ!本当は」
「ぐっ」
「図星か」
「し、仕方ないでしょう。ナマエが可愛いんですから」
「むっ……確かにそれもそうだ」
「えーっと、俺……ナマエに会いたくなってきたから帰るね。じゃぁね。トワ、百年前の俺」
「え、ええ。俺もナマエに会いたくなったので……戻ります。失礼します」
「二人とも動き早ぇよ。ま。気持ちがわからなくもないけど。俺も帰ってナマエに癒されよう」